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2009年9月14日 14:43

新司法試験合格者、初の前年割れ 2043人、3千人達成困難に


新司法試験合格者、初の前年割れ 2043人、3千人達成困難に
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/120987

このニュースを見て驚愕した。なんと司法試験の合格者数が前年割れしたという。

法律トラブルの解決が市民に身近で便利な社会を実現することを理念とする司法制度改革。そして、その理念実現のためのインフラとしての法曹。
この法曹の増員が実現されなければ、司法制度改革は実現の担い手を失い、頓挫するといっても過言ではない。

言うまでもなく、司法制度改革は、政府、教育界、法曹界の合意のもとに推進された改革である。
「質の低下」を生み出したのは教育界だけではなく、改革を推進した政府、教育界、法曹界の連帯責任である。
教育界、政府、法曹界はその責任を痛感し、理念実現のために一層力を尽くす必要がある。

そのために弁護士界においてもやれることはある。

「質の低下」の一因にあげられる弁護士の就職難による「即独」や「ノキ弁」の大量発生を危惧するのであれば、既存の法律事務所が業務効率性の向上を通じて生産性ある組織に変革するとともに、紹介案件しか受任しないという「一見さんお断り」から脱却して、放置されている司法ニーズに積極的にアクセスする姿勢に変わる必要がある。
世間に司法の救済がなく、困っている人は無数にいる。「社会生活上の医師」であることを期待される弁護士が「一見さんお断り」を志向すること自体、紹介がない人々を救済しない点で社会正義に欠けるという見方もできる。社会正義の実現は弁護士法1条に明記されている弁護士の使命である。

私も法曹界で生きる1人の弁護士として責任を感じている。21世紀の司法サービスを利用者にとってより良いものとするためにも、弁護士界における老壮青の「青」として、積極的に司法サービスの向上に向けて関わって行きたいと改めて感じた。

2009年9月13日 21:32

動きながら考える

私の行動信条の1つに、「動きながら考える」というのがあります。

考えに考えてプランを100%に近い所まで練り上げていくのではなく、70%位の完成度でまず動く。とにかく行動に移す。

私は、事業プランの実施、サービスの導入・変更、キャリアや人生の選択、などあらゆる面で「動きながら考える」の発想を活用しています。

理由としては、動きながら、現実に必ず発生する思わぬ事態に対して、軌道修正や調整を重ねて、完成度を高めていく方が、スピードが速いからです。
煮詰めて煮詰めて満を持して何かを進めても、現実はかならず予想外の顔を見せます。だから、ある程度考えたら、すぐに動きだし、動きながら修正を重ねていくべきなのです。その方が不測の事態を早期に発見できるからです。

ところで、軌道修正や調整を「失敗」、「準備不足」と捉える人もいます。

しかし、失敗や準備不足ととらえる必要はまったくないと思います。

なぜなら、最速で目標に到達するというゴールから引き直した場合に、軌道修正や調整の回数の多寡といった「プロセス」は問題ではなく、目標への最速到達という「結果」が純粋に実現されれば良いからです。

2009年6月15日 21:14

1億総遺言のすすめ

たまには宣伝させてください。

法律事務所オーセンスと弁護士ドットコムの特別協力・法律監修により、本日6月15日からKOKUYOさんが「遺言書キット」という商品を発売されました!

私もさっそくアマゾンで購入しました。

裁判員制度がスタートする2009年。みなさんお気づきのように世の中は"法律づいている"気がします。テレビや漫画で裁判員モノが踊っています。

弁護士も急増していきますから、今後、この法律社会の流れはブームに終わらず、一層加速化することが必至です。ようやく本当の意味での法治国家に近づくのだと思ってます。

遺言を作っておくことのメリットは計り知れないです!1億総遺言をすすめます。


---遺言書キット-----------------------------------------
URL:http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/life-event/
--------------------------------------------------------

2009年5月 3日 09:08

義は利の元となり

GWの真っただ中、ひさしぶりにまとまった自由時間ができたので、朝からカフェで新聞や本を読んでいます。


独立当初は毎日が自由時間でしたが、最近はなかなかそうはいきません。

というわけで、ひさびさにブログを書いてみます。

「義は利の元ととなり」(ぎはりのもととなり)という言葉を今日知りました。

"人間にとって正しいことをやっていれば、利益がついてくる"という意味です。

昭和の時代に多くの政治家や財界人から「師」と仰がれた安岡正篤先生がよく使われた言葉だそうです。

実はこの言葉。鳥飼総合法律事務所の鳥飼重和先生の著書「ここでしか教えない!「稼げる」弁護士になる方法」(すばる舎)を読んでいて見つけた言葉なんですが、鳥飼先生は非常に苦労されて司法試験に合格した後、年齢のビハインドをものともせず、弁護士として大成功された方だけあって、著書には、分かりやすく噛み砕いた表現の中に、とても含蓄に富んだ教えが詰まっていました。

タイトルはインパクト重視で、"「稼げる」弁護士"という少し刺激的な表現を使っていますが、中身を見ると、

・正しいことをやりなさい、
・若いうちは苦労をしろ、お金は後から付いてくる
・常に前向きに考えろ
・当たり前のことを当たり前にやることが大切だ

という普遍的な価値観・道徳観が語られていました。ほんの一例でほかにも多くの気づきが得られます。

私は社会に出てからようやく10年で、まだ長い方ではないのですが、この短い10年間でも、世間やビジネスシーンでいろんな会社や経営者・人が注目されては、時代の表舞台から消えていく、という出来事を見てきました。

世間的に有名ではなくても、私の身の回りでも、皆が羨むような生活を送っていたけれども、今や行方知れずという人もいたりします。

そうした中で、長期的に第一線にいる方の生き様や話にじっと目を向け、耳を傾けると、いつの時代にも通用するような"普遍的な価値観・道徳観"を大事にされている方が非常に多いように思います。

私自身の考えとしても、普遍的な価値観・道徳観に根ざした業務展開・事務所運営・会社経営を大事にしたいと考えています。

弁護士の皆さん、とりわけ若手弁護士の皆さんはぜひ鳥飼先生の書著を読んでみてください。

人生は有限です。限られた人生の中で、有意義な弁護士人生を送るためには、結果を出している方から学ぶことは多いはずです。

「稼げる」弁護士になる方法 著者:鳥飼重和


2009年2月16日 02:47

実るほど頭を垂れる稲穂かな



私はこのことわざが好きで昔から折に触れ自分に言い聞かせています。

少しジジくさいことわざですがそれでも好きな言葉です。

物事が上手くいけば行くほど、自分を律し、戒め、上には上がいると考えて、謙虚であり続ける。

自分を律し続けるのは大変な困難が伴います。しかし、自分の可能性を最大化するためには、もっとも大切な信条の1つと捉えています。

日経新聞の「私の履歴書」に、今月はドトールコーヒーの創業者の鳥羽博道さんが連載しています。

「私の履歴書」は正直言うと、面白い人と、面白くない人があるのですが、鳥羽さんの激動の創業者人生はとても興味深く、毎日楽しく読ませてもらっています。

やはりゼロから作り上げた人の自伝にはたくさんの夢と希望と教訓がつまっています。

2月14日の連載には、鳥羽さんが若い頃、独立開業直後から事業が上手く言ったことで天狗になり、巨額の詐欺にあって大損をしたエピソードが語られていました。

その詐欺事件を機会に謙虚な気持ちを持つようになったと語っています。

「私はこの一件で、どんなにうまくいっている時でも決して驕ってはならないと悟った。これ以来、ちょっと自分が思い上がりそうになると「また落ちるぞ」という声が聞こえてくるようになった。」

と鳥羽さんはおっしゃっています。

凄まじい不景気風が吹いていますが、こういう時期にこそ、企業として経営者として人として謙虚な気持ちで日々を臨んでいたかの差が出てくるのでしょう。


2009年2月10日 07:33

若い時の収入は誤差にすぎない



「若い時の収入差は誤差にすぎない」

私は間違いなくこのことは言えると思います。

私は大学卒業後に初めて司法試験を受験し、2回目で合格しました。司法試験に集中するために卒業後2年間は無職でした(当時は「プロ」の司法試験受験生と言い張っていましたが)。

当時は、華やかな社会人生活を歩み、給料やボーナスをもらっている友人を尻目に私は1日数百円の予算で生活していました。みじめな気持ちはもちろんありましたが、「いまの収入差は誤差だ。誤差にすぎないんだ。」と仮説を立てて、無事合格を果たしました。

その後、仮説は実証されたと感じることができました。

また、前の事務所を退職して独立した際も収入はガクンと下がり、実質半分以下になりました。

このときも、漠然とした不安は正直ありましたが、若い馬力があるときに独立という貴重な経験ができることを優先して、小さい仕事やお金にならない割りの良くない仕事からコツコツと受任して、経験をつむいでいきました。

そうした経験の中で、最初はまったく発展性を感じなかった人との出会いや割りが良くない半ばボランティアのような仕事だったのが、思いがけないビジネスチャンスに発展することが少なくないことを発見したりとさまざまな貴重な教訓を得ることができました。

いまでは常識や先入観は敵だ、といった気持ちで白紙ベースでものごとにのぞむ習慣がついています。

その結果、独立から数年後で、前の事務所の収入は超えていました。

仮説は確信に変わりました。

少し前のベストセラーに安田佳生さんの「千円札は拾うな」という本がありました。目の前の1000円札を気にしていると、そのちょっと先の1万円札は見えなくなるぞ、もっと前を向いて歩け、という内容だったと記憶してますが、非常に共感します。

長い人生・長いキャリアライフの中に基本無駄な経験はないと思います。

目の前に与えられた仕事や試練を「経験の機会」を前向きにとらえて、丁寧に誠実に解決していく。

そうした大局観を持った人こそ、中長期的には、誤差ではない、大きな差となって、その人の実力差となり、また、収入差に表れるのだと思います。


2009年2月 9日 10:27

ポジティブ発想力


先週土曜日に1日かけて、オーセンスグループ株式会社の経営合宿をしました。社員の皆はお疲れ様でした。

そのとき、株式会社の沿革にくわえて私の生い立ちも話すことになり、大学2年時に11年続けた体育会サッカー部を辞めた時に決意したことも話しました。

「人生の選択肢に答えはない。自分が選んだ道を答えにするのが人生だ。」

、という決意のことです。この言葉を胸に、司法試験を目指し、合格し、独立を果たし、今に至ります。

テレビ東京のカンブリア宮殿を見ていた時に、中古車販売のガリバーの創業者の羽鳥兼一さんの言葉がとても印象に残り、とても共感を覚えました。

「どんなに困難があっても、まず最初に良かった良かったと言おう。そのポジティブな気持ちが道を切り開くきっかけになる。」

本当にそうだと思います。羽鳥さんによると、万が一、交通事故にあって重傷を負っても、

「良かった良かった。死ななくて良かった。」ということだとおっしゃっていました、笑。

こうした羽鳥会長の強烈なポジティブ発想力が中古車業界の熾烈な業界競争に打ち勝つ原動力になったのだと思います。

どんな困難もポジティブにとらえていく姿勢は私の人生の大事な指針になっています。


2009年1月12日 14:25

弁護士報酬のクレジットカード決済導入について



推進・慎重 弁護士二分 報酬のカード決済導入検討(河北新報 2009年1月12日)
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/01/20090112t73013.htm


弁護士界の内部では賛否両論だそうです。


私は賛成です。


多様な司法サービスを提供することこそ日本が成熟した司法国家へと向かう第一歩です。

望ましい司法サービスというのは決して1つの正解があるわけではなく、多種多彩なサービスの選択肢を提供し、あらゆる利用者のニーズに応える環境を作ることが弁護士界に求められていると思っています。

そうすると、多様な支払方法を提供することが利用者の利便性につながるはずですから、クレジットカードも導入するべきと思います。

最近のタクシーは、現金、クレジットカード、ケータイクレジット、Edyなど支払方法がたくさんあるので財布をひらいてたまたまお金が入っていなかったときなどとても便利です。財布を忘れてしまっても携帯で支払いできたりします。
弁護士サービスでは違った観点での検討ももちろん必要と思いますが、およそ競争が進んだ業界の利用者の利便性向上、多様な選択肢提供に対する意識の高さを感じ、感心します。

クレジットカードという有用な決済方法の活用を前提に、どうすれば弁護士サービスを利用する依頼者に不利益が生じないようにするか、利便性を高められるかという方向での議論がいままさに求められているのだと思います。


2009年1月11日 16:47

ワインと組織の共通性


今日は2週間に1回のワインスクールの日でした。

2005年の独立開業以来、一切の趣味をシャットアウトしてきたのですが、経営者としての見識・教養が深まる(?)ことも期待して、去年からワインの勉強を始めました。

まだ知らないことばかりですが、少しずつ品種や産地などワインの違いが分かってきて楽しいです。


わたしのワインとの出会いは学生の頃でした。

メルシャンのデリカメゾンという300円位の安ワインをコンビニで買っては友達とよく飲んでいたのですが、その当時感じたお世辞にもおいしくない味わいをきっかけに、長らくワインはおいしくない酒だ、という印象を持っていました。

しかし、今はワインの奥深さにはまりつつあります。一生の趣味になりそうです。


ところで、ワインというのは、良いブドウから造られたワインは長期熟成すればするほど美味しくなるそうです。
例えば、フランスのボルドーやブルゴーニュの超高級赤ワインは時間をかけてじっくりと味わいを向上させていき、10年、15年してやっと飲みごろになるそうです。

組織というのも、まさに熟成が大事だな、と思います。

いかに優秀で意欲あふれるメンバーが集まっても、すぐにチームとして最高のパフォーマンスを出力することはなかなか大変です。

しかし、時間をかけて組織の理念やビジョンの共通理解を深め、各人の個性・持ち味などの相互理解を深め、信頼関係を深めていけば、かならず最高のパフォーマンスに近づいていくと思います。
ワインが熟成につれて味わいがより高まるのと非常によく似ていると思います。

オーセンスは新しい組織ですが、年を重ねるにつれてチーム力が一層高まっていることを実感する機会も増えてきました。


2005年ヴィンテージ(収穫年)のオーセンスの熟成を楽しんでいきたいと思います。


2009年1月 1日 00:00

明けましておめでとうございます。


明けましておめでとうございます。

2009年は年始早々お詫びです。私の手違いによりオーセンス所員・社員の皆さん宛の年賀状にメッセージを書かない状態で発送してしまいました。

2005年の独立当初から毎年メッセージを書き続けてきたので残念ですが、2010年からまた再開します。

というわけでこの場を借りてメッセージを送ります。

2009年は"Growing Painsを乗り越える"の1年と位置づけます!

Growing Painsは直訳すると"成長の痛み"であり、組織が成長を継続する上で必ず実施しなければならない要達成事項には、変わることの辛さや負担が不可欠的に伴うということを指します。

例えば、夜型の生活習慣の人が毎朝6時に起きるといった朝型の生活習慣に変えるのが辛いのと同じように、組織の既存の仕組みやルールを変えることも負担が伴います。更なる成長を目指す2009年のオーセンスはこのGrowing Painsを乗り越えることが大事だと考えています。

オーセンスは合計約80名(バイト除く)の組織となりました。これは一重にこれまでの間、オーセンス全員が力をあわせ、より良いサービス提供に向けて心血を注いだ結果だと思います。心から感謝しています。

オーセンスは2009年も引き続いて、世の中に一層の"社会的存在意義"を感じてもらえるように、「すべての依頼者に最良の法律サービスを。」「専門職サービスをもっと身近にもっと便利に。」の理念の実現をひたむきに目指す必要があると考えています。

そのためには既存のサービスの改善余地を謙虚に見つめなおし、改善に改善を重ねていく地道な努力を継続する必要があります。これは私自身に対するメッセージでもあります。

世界有数の大企業のトヨタではいまでも「カイゼン」の精神に基づいて日々改善が行われています。また、日本最大のSNSのmixiでは1日最低1回の頻度で既存のサービスの改良が行われていると聞きます。オーセンスも見習う必要があります。

2010年を晴れやかに迎えられるように今年1年間、一丸となり精進していきましょう。